海事代理士

仕事の内容

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海事代理士は、他人の依頼を受け、海事関係法令の規程に基づく申請、届出、登記などの手続きを行い、また、これらの手続きに関する書類の作成などを行います。身近なところでは、皆さんが海や湖で目にする水上バスや遊覧船、モーターボートなどを安全に操縦するために必要な免状の申請など、その取り扱う手続きはたくさんあります。

また、各国の交易の場である「海」は、危険かつ複雑な利害関係があり、安全、環境問題など各国がお互いに守るべきさまざまな条約が結ばれており、このような条約に基づいて定められた「海」に関係する法律がたくさんあります。そのため、「海の法律家」とも呼ばれる海事代理士は、このような法律をきちんと理解して、関係者への適切なアドバイスを提供することにより、「海の安全」を守ることにも役立っています。

現在、海事代理士は全国に約1,300名程度おり、港の近くなどに事務所を置いて活躍しています。

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仕事につく方法

海事代理士になるためには、国家試験に合格して登録資格を取得し、その後、国(地方運輸局)に登録をする必要があります。

なお、国家試験は、憲法、民法、商法などの法律の基礎知識に加え、専門分野である海事関係法令など合計18の法律に関する筆記試験、筆記試験を対象とした口述(面接)試験からなっています。

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その他

海事代理士は、弁護士、司法書士、行政書士等の法律分野の仕事に携わる仲間の1人であるため、日頃から法律の改正や世の中の動きに十分な注意と関心を持って対応する事が必要です。

なお、これまで海事代理士の多くは男性でしたが、最近は女性の活躍も目立つようになっています。